丸山ワクチンについてです。
2007/10/25 日記<丸山ワクチン>
丸山ワクチン
開発の経緯と現状
丸山ワクチン(まるやまワクチン、英:Specific Substance Maruyama;SSM)とは、1944年に皮膚結核の治療薬として誕生した薬。蛋白質を除去したヒト型結核菌から抽出した多糖体・アラビノマンナンを主成分とする。発明者丸山千里(まるやま ちさと。日本医科大学名誉教授・元学長、1901.11.27〜1992.3.6)の名前から後に「丸山ワクチン」と呼ばれるようになったこのワクチンは、ドイツのロベルト・コッホが1890年に発明したヒト型結核菌製剤ツベルクリンにヒントを得ている。現在では結核診断用の薬剤として知られるツベルクリンは、もともとは結核の免疫療法として開発されたものだったが、逆に症状を悪化させる結果を招き、治療薬としては失敗に終わった。丸山はコッホの試みに強い関心を持ち、「副作用につながる毒素を特定し、それをツベルクリンから取り除く」という発想の下に実験に着手。その結果、ヒト型結核菌においては蛋白質が病状を、多糖体が治癒を促進するものであることを突き止めた。1945年より丸山は、開発した多糖体を主成分とするワクチンによる治療を開始。皮膚結核、肺結核に対して著しい効果をもたらすだけでなく、やがて結核菌と同族の菌を持つハンセン病にも効果が確認された。丸山はさらに、上述2種の病の患者には悪性腫瘍|がんが少ないという観察結果をもとに(実際の因果関係は不明で交絡因子[http://www.kdcnet.ac.jp/toukei/statistics/confound.htm]によるバイアスが推測されている)、がん治療にワクチンを用いることを決意する。
そして、昭和40年代以降『がんの特効薬』との噂が一気に高まり、医薬品の承認の手続きより世論が先行することになってしまった。
癌患者やその家族の団体による嘆願署名運動などが行われ、国会でも医薬品として扱うよう要請された
[第095回国会 社会労働委員会 第3号]が、今日においても、その薬効の証明の目処は立っておらず、医薬品として承認されるには至っていない。
支持者の動向
丸山ワクチンは、現在も、有償治験薬という中途半端な位置づけのままである。丸山ワクチンによる治療を望む患者あるいはその家族は、丸山ワクチンの治験を引き受けてくれる医師を探し出し、治験承諾書(丸山ワクチンによる治験を引き受けるという担当医師の承諾書)[http://vaccine.nms.ac.jp/general/index02.html]およびSSM治験登録書(現在までの治療経過をまとめた書類)[http://vaccine.nms.ac.jp/general/index02.html]を整えさえすれば、丸山ワクチンの投与が受けられるという1972年以来の状況が続いている。なお、放射線療法による白血球減少症の治療薬として、1991年認可された「アンサー20」(ゼリア新薬工業)は、丸山ワクチンと同成分である。丸山ワクチンが効果ありとされた白血球減少症は、悪性腫瘍によって引き起こされる症状、あるいは、その化学療法や放射線療法時の副作用である。丸山および丸山ワクチンの支持者たちは、抗がん剤として認可されることを切望していたが、"放射線療法時の白血球減少抑制剤"としての認可に留まり、生みの親である丸山が部分認可の9カ月後に死去したため、丸山の生存中にはついに抗がん剤としての認可は果たせなかった。しかし、支持者たちの需要は以後も衰えず、末期がん患者の最後の切り札と位置づけ、現在でも抗がん剤としての一刻も早い認可を望んでいる。
脚注
関連項目
将棋棋士の丸山忠久九段が、ゴキゲン中飛車戦法への対策として編み出した指し方を、本項に因んで丸山ワクチンと呼んでいる。
テレビアニメ 『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』に架空の薬品として登場する攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX#用語|村井ワクチンとそのシナリオは、丸山ワクチンをモデルにしている。
自律神経免疫療法外部リンク
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/sangiin/095/1200/09510271200003c.html
第095回国会 社会労働委員会 第3号議事録
http://vaccine.nms.ac.jp/
丸山ワクチン・オフィシャルサイト
http://ssm-cancer.gr.jp/
丸山ワクチンとがんを考える会
丸山ワクチンについて
comment(" >0) trackback(" >9)